エアコンの電源プラグには4種類ある

(家庭用)エアコンには、その「能力」によって4種類の差込金具が存在します。

電圧と電力とエアコンの関係の図

プラグが既存のエアコン専用コンセントに挿さらない場合にはコンセント交換は必須です。電圧(100ボルトと200ボルト)がエアコン動作に必要なものと異なれば電圧変更も必要です。

これらの電気工事には国家資格である「電気工事士」が必要のため、多くの方が専門業者(空調屋or電気工事屋)に依頼することになるかと思います。
相場としてはコンセント交換 ~3000円、電圧変更 ~5000円程度でしょうか。

電気工事の際はブレーカーを落とすので一時的に家中が電気を使えなくなるので「絶対にとめてはいけない電化製品がある」というときには日を改めるかしましょう。

専用コンセントがないところに大きな能力のエアコンを取り付けたい場合は増設も!

基本的にエアコンは専用回路というものが必要です。

専用回路とは、「安全(子)ブレーカー1つを、エアコン1台でのみ使用」という状態です。通常のコンセント(床付近のコンセントや照明)は安全ブレーカーから伸びたケーブルがいくつもに分岐し各コンセントへと電気を送っています。エアコンと違って床付近のコンセント等は電力の小さな家電を使うことが前提なので一緒に使っても大丈夫ということです

一方、エアコンの使用電力は比較的大きいので他家電と同じ回路で電気を使うと安全ブレーカーの許容範囲を超える可能性が十分にあるため危険なのです(ブレーカーが落ちるのは危険を察知したとき)。

特に200ボルトで動くエアコンは必ず専用回路が必要です。しかし、そのような大きな能力のエアコンを取り付けたいけど専用回路が無いというお宅もあります。その場合は専用コンセントの増設を!

一般的な費用は15,000円~20,000円程度ですが、「分電盤がある階とは違う階に設置」「露出配線を隠すための化粧モールを使用」「分電盤からの距離が遠い」などは追加費用になる場合がほとんどです。現場を見なくてはわからないケースも多いため、現場見積もりを事前に依頼すると良いでしょう。

6畳用エアコンは専用コンセントを使用しなくても大丈夫?

「その他家電と同時に使用しなければ通常コンセントでも大丈夫」と言うべきでしょう(理論上、専用コンセントにする)。

専用コンセントの使用については法律で決まっているわけではありません。しかし、「専用コンセントが無いとエアコン取り付け工事は受けない」という業者は多いです(家電量販店はNG)。

昔、家電量販経由で設置したエアコンを専用ではない回路で使用し、火災になったという事件があり、責任問題になった経緯から「ちゃんと専用回路をつかいましょう」となりました。

しかし、「工事費用がかかる」「賃貸だしそこまでできない」という方の中には通常コンセントで6畳用(2.2kw)エアコンを使用している人もいます。業者の立場から言うとやはり推奨はできません。

6畳用とは言ってもエアコンはエアコンです。外気温との差が大きかったり、なにか不具合があれば大きな電力を一時的に使うこともあります。さらに、その他家電と同時に使用しなにかしらの不具合でケーブルやコンセントが焼けたりする可能性もあります。

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